
Elementorで改行を自由自在に!レスポンシブで改行位置をコントロールする方法【CSSコピペOK】
「Elementorでサイトを作っているけど、スマホで見たときに変なところで改行されてしまう…」
「クライアントから『この文章、スマホの時だけここで改行して』という細かい修正依頼が来て困っている…」
Elementorを使っていると、そんな「改行問題」に直面したことはありませんか?
PC画面ではキレイに表示されているのに、スマホで見ると単語の途中で切れてしまったり、文章の見た目が悪くなってしまったり。これを解決するために、デバイスごとに別々のウィジェットを用意して表示/非表示を切り替えるのは、手間がかかる上にサイトの表示速度にも影響を与えかねません。
ご安心ください!今回の記事では、CSSを少し追加するだけで、特定の画面幅(PC・タブレット・スマホ)でのみテキストを改行させる方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
コピペで使えるコードも用意しているので、すぐにあなたのサイトで実践できますよ。
この記事でできるようになること
- PCでは1行、スマホでは2行に改行させる
- タブレットの時だけ特定の場所で改行する
- 複数のウィジェットを使わずに、1つのウィジェットでレスポンシブな改行を実現する
はじめに:この方法の注意点
このテクニックは非常に便利ですが、1つだけ注意点があります。動画の解説者も述べている通り、この方法は本来、WEBデザインのベストプラクティス(最善の方法)ではありません。
なぜなら、特定の画面サイズ(ブレークポイント)に合わせて改行を固定してしまうと、それ以外の多種多様なデバイスサイズで見たときに、逆に不自然な表示になってしまう可能性があるからです。
しかし、クライアントからの「どうしてもここで改行したい」といった強い要望に応えるための「最終手段」として、非常に有効なテクニックです。この点を理解した上で、活用していきましょう。
実装手順はたったの2ステップ!
手順はとてもシンプルです。
- ステップ1: サイト全体にCSSコードを設置する
- ステップ2: 改行したい場所にHTMLタグとCSSクラスを追加する
では、早速やっていきましょう!
ステップ1:CSSコードを準備・設置する
まずは、レスポンシブな改行をコントロールするためのCSSコードを、Elementorの「Custom Code」機能を使ってサイトに設置します。
1. CSSコードをコピー
下記のCSSコードをすべてコピーしてください。
<style>
/* 基本設定:通常は改行を非表示にする */
.tf-br {
display: none;
}
/* desktop : 1025px以上で改行を表示 */
@media all and (min-width: 1025px) {
.tf-br-dt {
display: block;
}
}
/* tablet : 768px以上 1024px以下で改行を表示 */
@media all and (min-width: 768px) and (max-width:1024px) {
.tf-br-tb {
display: block;
}
}
/* mobile : 767px以下で改行を表示 */
@media all and (max-width: 767px) {
.tf-br-mb {
display: block;
}
}
</style>
2. Custom CodeにCSSを貼り付け
- WordPressのダッシュボードから Elementor > Custom Code をクリックします。
- 「Add New」をクリックして、新しいカスタムコードを追加します。
- タイトルに「レスポンシブ改行」など、分かりやすい名前をつけます。
- 下の大きな入力欄に、先ほどコピーしたCSSコードを貼り付けます。
Locationが<head>になっていることを確認します。- 「Publish(公開)」ボタンをクリックします。
- 表示された画面で
ConditionsがEntire Siteになっていることを確認し、「Save & Close」をクリックします。
これで準備は完了です。サイトのすべてのページで、先ほどのCSSが使えるようになりました。
ステップ2:テキストに改行タグとCSSクラスを追加する
次に、実際にElementorの編集画面で、改行を適用したいテキストに手を入れていきましょう。今回はHTMLの改行タグである<br>に、先ほど設定したCSSクラスを指定していきます。
- Elementorの編集画面で、改行したいテキストが含まれるウィジェット(見出しウィジェットやテキストエディターウィジェットなど)を選択します。
- 左側の編集パネルで、テキスト入力欄を「テキスト」タブに切り替えます。
- 改行したい位置に、以下の形式で
<br>タグを挿入します。
ケース別コード例
やりたいことに合わせて、以下のコードをコピーして使ってください。
【モバイルでのみ改行したい場合】
このクラスが最もよく使うパターンでしょう。tf-br-mb というクラスを使います。
<br class="tf-br tf-br-mb" />
使用例:
この夏、<br class="tf-br tf-br-mb" />Elementorが熱い!
【タブレットでのみ改行したい場合】tf-br-tb というクラスを使います。
<br class="tf-br tf-br-tb" />
【デスクトップ(PC)でのみ改行したい場合】tf-br-dt というクラスを使います。
<br class="tf-br tf-br-dt" />
【応用:モバイルとタブレットの両方で改行したい場合】
クラス名を半角スペースで区切って複数指定します。
<br class="tf-br tf-br-mb tf-br-tb" />
ポイント:class=" "の中には、必ず基本となる.tf-brと、表示させたいデバイス用のクラス(.tf-br-mbなど)の両方を記述してください。.tf-brは「普段は改行を隠しておく」ための設定、デバイス用のクラスは「指定した画面幅の時だけ表示する」ための設定です。
まとめ
いかがでしたか?
この方法を使えば、
- CSSコードをCustom Codeに一度だけ設置
- 改行したい場所に
<br>タグと指定のクラスを追加
これだけで、今まで悩んでいたレスポンシブでの改行問題をスマートに解決できます。
もうデバイスごとにウィジェットを複製する必要はありません。クライアントからの細かい修正依頼にも、自信を持って対応できるようになります。
ぜひ、このテクニックを活用して、より洗練されたサイト制作を目指してくださいね!
元動画はこちら
画面の幅によって好きな場所でテキストを改行する方法 – Elementor編
制作者:Naomi Suzukiさん
nocodeweb.jp
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